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乳歯ケース「おいたちの小箱」誕生物語2016.11.14

抜けた乳歯はどう残せば良いのでしょう?

 

 やがて永久歯に生え変わる乳歯の本数は全部で20本。その本数を『おいたちの小箱』を企画するまで私ははっきりと知りませんでした。

 

 平成12年にオリジナル商品を企画して販売することになった時、私のバッグの中の使ってない財布には、当時まだ幼かった二人の我が子の抜けた乳歯が、無造作に放り込まれていましたので、私は何の迷いもなくオリジナル商品第一弾として『乳歯ケース』を提案したのでした。

 

 お姉ちゃんの何本もの乳歯に、五つ下の弟の小さな前歯が混ざって、どれがどっちのだかも分からなくなっていたので、丁度この辺りで、整理しなくてはと思っていたところでした。必要は発明の母とはよく言ったものです。必要と思っているからこそ、ニーズに合った、より使い良いものが出来上がったのです。

 

 乳歯は一本ずつ、別々に収納する形で収めたいと思いました。食べ物を咀嚼し、或いは、様々な音を発音する事を教えてくれた乳歯たちに、心から敬意を表したいと言う気持ちが強く、どこに生えていた乳歯なのかが一目でわかるようにしたかったからです。

 しかし、それならば乳歯を収める場所を幾つにすれば良いの?私は我が子二人分の乳歯を持って歯科医の同級生を訪ねました。

 「乳歯って何本抜けるの?」と言う私の唐突な質問に、彼は「20本だよ。」と答えてくれました。そして、私の差し出した二人の乳歯を「歯医者だもの。歯の特徴でわかるよ。」と言って、それぞれに分けてくれました。

 

 ・・・・・結構な本数抜けるんだ。それが私の率直な感想でした。さらに、彼は「歯についた肉片や血液は、オキシドール液に一昼夜浸してから歯ブラシで磨けば、綺麗に取れるよ。」とも教えてくれました。

 

代表的な乳歯ケース

 

 情報を収集して会社に帰り、早速、乳歯ケース作りに着手。単刀直入に5×4=20。縦横に並んだ20個の穴を開けるのは、結構、手間の掛かる作業でした。

 乳歯を入れるケースを作りながら、赤ちゃんと言えば臍の緒も標準装備だな。母子手帳も必ずあるな。そんなことを考えました。

 そこで、この乳歯ケースには、臍の緒と母子手帳も一緒に納められるようにしたいと思い、我が家にあったはがきサイズの母子手帳が下に入り、その上に臍の緒を入れるスペースのある乳歯ケースを入れて蓋をする桐箱を作りました。

 

一人に一つの大切な箱

 

 おいたちの小箱に込められている思いは、この広い宇宙の中の地球と言う星の日本と言う国で、一人の男性と一人の女性が出会い、恋をして結ばれ、何億分の一の確立で、生まれた一つの大切な命が、優しい愛に包まれて、健やかに、すくすくと成長して行ってほしいと言う思いです。

 奇跡と言うに値するほどの確立で生まれてきた小さな命に付けられた名前を、生まれてきた誕生日を、小箱の蓋に暖かい手で記すことは、おいたちの小箱がおいたちの小箱であるために、欠かすことの出来ない大切なプロセスなのです。

 それは、おいたちの小箱を作る私たち豊田産業スタッフの思いであると同時に、その名前を付けたご両親の思いの代弁でもあるのです。

 

筆耕者

 

 小箱の発売から筆耕の役目を担ってくれたのは、私の母でした。子供の頃、学校へ持って行くものに母が書いてくれる名前、その優しい文字が大好きでしたので、小箱には母の文字で名前を入れて届けたいと思ったのです。

 その思いを伝えると、母は快諾してくれました。ただ、母は特に書道の先生に師事したことはなく、ほとんど独学でしたので、それでいいの?と心配しましたが、私は母の書いた文字を、一人でも多くの人に届けたいと思いました。

 そうして、13年間、筆耕を担ってくれた母ですが、高齢のため思うように書けなくなったと、その役目を義兄に継承しました。現在の筆耕者については、http://oitachi.sakura.ne.jp/jetb/aboutでご覧下さい。


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